技術開発本部
研究開発センター 基礎研究グループ

入社年度:2017年
出身学部:総合理工学研究科 創造エネルギー専攻
S・H

AIのエネルギーマネジメントシステムへの活用に関する研究開発

私の所属している基礎研究グループは、OSAKIの製品に使用する新しい技術に関する研究やその技術を応用した製品開発を行っています。OSAKIの主力製品といえば電力量計ですが、それ以外にもデマンドコントローラなどの省エネ製品を扱っており、エネルギーに関する様々なデータが集まってきます。私はAI・機械学習を用いてそのようなデータを有効活用し、製品やサービスに繋げていくための研究開発を行っています。
例えば、エネルギーマネジメントシステムで制御している空調設備に関してエネルギーデータとAIを組み合わせてバランスの良い制御方法を検討したり、使用電力をAIで予測して空調設備の予算管理などに役立てるような技術の研究を行ったりしています。

製品が完成したときの達成感

AIを搭載した製品を開発するということになり、入社2年目で初めて製品開発に携わることになりました。不安もありましたが、製品のAIに関する機能について、仕様書の作成、ソフトウェアの設計、コーディング・デバッグ、ソフトの試験と一通り経験することができ、最終的にはきちんと完成させることができました。AI機能だけ良ければいいというものではなく、ハードウェアの特性を考慮する必要があったり、別機能のソフト(外部装置との通信など)の動作を考慮する必要があったりと、開発中は困難も様々ありました。AIという前例のない種類の製品であったこともあり大変でしたが、開発チームで協力しながら課題を解決していき、製品をリリースすることができたときはえも言われぬ達成感がありました。

新しいことへの挑戦

私の所属している基礎研究グループでは新しい技術の研究を行っていますので、必然的に社内に経験者がいない分野を研究する必要がでてきます。そういったできるかできないかもわからないような課題に対して、自分で考えて挑戦していくのは非常にやりがいのあることだと感じています。もちろん、全部が全部うまくいくわけではないですし、むしろうまくいかないことのほうが多いですが、その中で次に繋がるような成果を出せると充足感を得られます。そして社内で経験者がいない分野ということは自分が社内で一番詳しい人になれる、という観点でのやりがいもあります。
また、比較的自由に業務を行えるので、自分が思いついたことを試してみて良い結果が出たり、作業を効率化するプログラムを書いてみたり、日々の小さなやりがいも感じています。

働きやすい雰囲気と環境

大事なことは直感で決めることが多いのですが、OSAKIを選んだのもそれで、就職活動の際に先輩社員の方に社内を案内していただき、そのときに雰囲気が良いと感じたことが入社の決め手です。それ以外には比較的少人数なので自分の力を活かしやすいのではないかといったことも意識していました。実際に入社してみると、そのとき感じたとおりに働きやすい雰囲気でしたし、意見も言いやすく、思いついたことを試すことのできる自由度もあり、自分の直感も捨てたもんじゃないなと思いました。
就職活動の際には気にしていなかったことですが、実際に働き始めてみると、フレックスタイム制、(技術職は)スーツを着なくてもよいことなども自分には合っていたと感じています。