
- デマンド時限の開始から現在電力(使用電力の積算値)と目標現在電力(理想使用電力の積算値)を比較し、現在電力≧目標現在電力の場合には注意警報を発します。
- デマンド時限終了時の予測電力を算出し、残り時間(T-t)の予測電力を目標電力に一致させるために、必要な遮断負荷容量を調整電力として表示します。
- 調整電力が超過の場合は、あらかじめ設定した制御方式にしたがって、負荷の遮断警報を発し、負荷を自動的に遮断します。
- 調整電力が余裕になると、あらかじめ設定した制御方式にしたがって、負荷を自動的に復帰させます。
予測電力 | デマンド時限開始から経過時間後の電力使用状況により、時限終了後に到達するであろう電力値(予測電力)を30秒ごとに表します。※限界電力・目標電力は需要家が設定します。 |
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目標現在電力 | 目標電力を最終値とし、5秒ごとに時限内経過時間に比例して増加します。 |
現在電力 | デマンド時限開始から現在までの電力パルス積算値を電力値(デマンド値)に換算して表し、1秒ごとに更新します。負荷の稼動状況がわかります。 |
調整電力 | 予測電力を時限終了時に、目標電力に一致させるために必要な電力値を30秒ごとに表します。この値により、負荷の遮断・復帰を行います。 |
調整電力<0の時:余裕 → 制御しなくてもよい(稼動復帰可能)負荷容量 調整電力≧0の時:超過 → 制御(遮断)が必要な負荷容量 |
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残り時間 | 現在から時限終了までの時間を1秒ごとに表します。 |
条 件 | 処 理 | |||
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遮断警報 表示LED |
遮断警報 外部出力 |
ブザー | ||
発生 | 現在電力≧目標現在電力 | 点灯 | ON | 5秒鳴動 |
解除 | 現在電力<目標現在電力 | 消灯 | OFF | - |
条 件 | 処 理 | ||||
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遮断警報 表示LED |
遮断警報 外部出力 |
ブザー | 遮断 出力 |
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発生 | 現在電力≧目標現在電力 かつ 調整電力(超過)≧遮断電力 |
点灯 | ON | 10秒間 鳴動 |
出 力 (+1回路) |
解除 | 上記以外の時 (発生条件がなくなった時) |
消灯 | OFF | 止 | (不 変) |
現在電力<目標現在電力 かつ 調整電力(余裕)≧復帰電力※ |
消灯 | OFF |
止 |
解 除 (-1回路) |
※負荷制御のばたつきを防ぐ目的のために、余裕を持たせて解除するための電力
現在電力とあらかじめ設定された限界電力を5秒ごとに比較し、現在電力≧限界電力の場合に限界警報を発し、外部出力および限界警報表示を点灯します。
■サイクリック方式
負荷の遮断回数を均等にする方式で、
空調負荷などに適します。

■優先順位方式
重要度の低い負荷から順に遮断し、
復帰は高い方から行うもので生産用負荷に適します。

ご注意
【制御負荷設定について】
- 制御対象負荷の使用電力(負荷容量)、稼働状況などに関する実態をあらかじめ十分調査してください。
- 通常稼働率の低い負荷またはピーク時間帯に稼働しない負荷を制御対象としても、ピーク回避または契約電力超過回避効果はありません。
【目標電力設定について】
デマンド監視・制御プログラムについては万全を期していますが、本装置導入当初は、制御対象負荷の事前調査と実態のずれ、データの検出・計算動作の多少のずれ、契約電力の大小による誤差など予期できない事態を考慮して、契約電力値または管理目標値より若干低めに設定してください。