資本コストや株価を意識した経営

当社の、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について、以下のとおり公表しました。

更新日:2024年5月9日

現状認識

当社グループは、中期経営計画のもと、重点施策の推進による企業価値の向上へ向けて取り組んでおります。しかしながら、2024年3月期に株価は上昇したものの、PBRは1倍を大きく下回る水準で推移する状況となっております。これはROEが株主資本コストを下回る水準で低迷していること、また、当社グループの持続的な成長へ向けた戦略・計画が、株主・投資家の皆さまから十分に評価されていないことにあると考えております。このような現状認識を踏まえ、以下の施策に取り組むことにより、企業価値向上を目指してまいります。

企業価値向上へ向けた取り組み

(1)ROEの向上
ROEについて、早期に株主資本コスト(現状では5.2%と認識)を超えることを最優先とし、中期的には8%以上とすることを目標とします。具体的な取り組みは以下のとおりです。

① 収益性向上
中期経営計画を着実に実行することにより、収益力を強化してまいります。具体的には、国内事業では、第2世代スマートメーターの収益確保に加えてソリューション事業の収益拡大に取り組みます。海外事業では、上位系システムとメーターのセット販売へのシフトによる収益性の向上を図ってまいります。中期経営計画の取り組みについては、本日開示の「中期経営計画策定およびパーパス制定のお知らせ」もあわせてご覧ください。

② 資本効率化・最適資本構成
運転資金効率の改善や、政策保有株式の売却などによる非事業用資産の圧縮を通じて資本効率化へ取り組みます。
また、株主還元について、剰余金の配当においては、株主の皆さまへ安定した利益還元を行うために株主資本配当率2%と配当性向30%のいずれか高い額を目安とする配当方針のもと、業績改善による早期の増配を目標とします。また、自己株式の取得においては、当社株価や財務状況を総合的に勘案し、継続的に検討してまいります。
創出した営業キャッシュ・フローについては、M&Aも含めた収益性向上のための投資および株主還元への適正な分配に努めてまいります。

(2)資本市場評価の向上 
株主・投資家の皆さまに当社の持続的な成長へ向けた取り組みの理解をいただき、市場評価を高めていくために、サステナビリティ経営の推進と、IR活動の強化に努めてまいります。


詳細につきましては添付資料をご覧ください。