選定の手順

機種の選定に際しては、下記の項目について使用する回路条件、周囲条件と対比しながら検討のうえ、下に記載の選定表により決めてください。

1.用途

(1)一般計器用、電力需給用、継電器用
(2)屋内用、屋外用

2.回路電圧

220Vから6600Vまでのいずれかの電圧

3.確度階級

(1)一般計器用、継電器用の場合

確度階級 用途
0.5級 精密計測用
1.0級 普通計測用、継電器用
3.0級 配電盤用、継電器用

(2)電力供給用の場合

契約最大電力
(経産省推奨基準)
電力量計 計器用変成器の確度階級
電灯需要家および500kW未満 普通電力量計 1.0級(1.0W級)
500kW以上10,000kW未満 精密電力量計、無効電力量計 0.5級(0.5W級)
10,000kW以上 特別精密電力量計 0.3W級

備考:1969年JISにより電力需給用の計器用変成器はW級を使用することになりましたが、現行計量法はJISと関係なくW級以外の確度階級のもの(たとえば1.0級)でも受検可能です。

4.定格負担

接続される計器、継電器の消費容量に接続電線の消費容量を加えた総消費容量以上の定格負担としてください。

接続線の断面積(mm2) 接続線の消費容量(VA/m)
2.0 0.231
3.5 0.13
5.5 0.083

5.最高電圧・耐電圧

系統回路の絶縁協調により決めてください。

最高電圧(kV) 0.23 0.46 1.15 3.45 6.9
当社の標準耐電圧(kV) ※ 2/- 3/- 4/- 16/45 22/60

※商用周波耐電圧/雷インパルス耐電圧を示します。

6.構造

取付場所、取付方法、接続方法により決めてください。

(1)CT(変流器)の場合

1.最高電圧 使用する回路電圧により決めてください。
2.定格一次電流 一般に負荷電流の約1.5倍程度で選定してください。
3.定格二次電流 5Aが標準です。
4.過電流強度 系統回路の短絡電流により決めてください。
5.過電流定数 継電器用の場合、系統回路の保護方式および継電器により決めてください。
一般計器用の場合は不要です。

(2)VT(計器用変圧器)の場合

1.定格電圧 回路電圧により決めてください。
定格二次電圧の標準は110Vです。
2.一次側ヒューズ 一次側ヒューズの役目は、VT自体の保護ではなく、VTの内部故障で絶縁が破壊され、回路の短絡に波及するとき、故障電流を速やかに遮断し、回路を保護するためのものです。
したがって、VT以下の回路に起因する相互短絡事故を防止し、回路を保護するために、さらには主回路用保護機器を動作させることなく、事故VT回路をすみやかに切り離し、事故の波及を最小限度にくいとめるためにも、VTの一次側に高信頼性のヒューズの使用が必要です。
ただし、極めてまれに、VTの破壊状況によっては、一次側端子間で相間短絡することがあり、この場合には一次側ヒューズで主回路を保護できないことがあります。

選定表