変成器付電力量計も単独計器と同じく接続図のとおり正しく結線されておれば、負荷力率の変化、不平衡負荷などでは誤計量することはありません。 しかし、計器用変成器の端子記号と電力量計の端子記号が異なり、さらに単独計器より接続が複雑なために、誤結線しやすいのでご注意ください。 三相3線式についての正しい配線図は下図のとおりです。

注意
上記のほかに、次のことにご注意願います。
- CTの電源側と負荷側に注意してください
一次側導体の電源側はCTのK側に、負荷側はL側になるようにしてください。 - CT二次開路の禁止
CT二次回路は開放(オープン)しないでください。 - 1Lと3Lは必ず渡り配線をしてください
三相計器においてCT回路のL側を共通線にした場合、電力量計の1Lと3L端子を短絡する必要があります。(配線図において(b) 線を必要とします。) - CT回路が3本と4本ではCTの負担が異なります
配線図ではCTの二次側を3本としていますが、1L側と3L側の接続に注意してください。新設するときの二次側電流線は誤接続防止として(a)と(a’)・(b)と (b’)をそれぞれ接続して4本とすることを推奨します。リード線が3本と4本ではCTの使用負担値が異なります。(4本の場合には1Lと3L の渡り線(b)は不要です。) - VT二次閉路の禁止
VT二次回路は短絡(ショート)しないでください。

注意
上記のほかに、次のことにご注意願います。
- 接地
VCTの二次回路はD種接地してください。 - CT二次開路の禁止
CT二次回路は開放(オープン)しないでください。 - VT二次閉路の禁止
VT二次回路は短縮(ショート)しないでください。 - 二重接地の禁止
VCT以外の試験用端子等で二次回路を接地しないでください。 VCTの二次端子箱内部で二次回路(3L,P2,3L)をショートバーにより短絡、さらに接地バーにより接地できる構造になっております。 - 単相電源での使用禁止
VCT(三相3線式用)を単相電源で使用しないでください。