#AI #IoT #ヘルステック #産学連携 #自治体連携

2025年には日本の人口の3割は65歳以上の高齢者になると予想されており、超高齢化社会の到来による医療費の増大は大きな社会問題になっています。この社会問題に対して産官学連携で、地域の高齢者を対象に血液検査データや、様々な生活データを収集、「健康を見える化」し、医療機関・公的サービス・民間サービスが連携して個人の健康を支えることを可能にする「未病改善のための健康増進プラットフォーム」の構築を目指します。アカデミアのバイオ関連技術、AI技術等を活用し、高齢者が要介護状態になる手前の未病の状態から早期診断・早期対応を行えるようすることで、重症化を未然に防ぐことを実現できれば、個人や家族のQOLの向上はもとより、誰でも「健康で長寿」が可能になる世の中を目指すことが可能になると考えています。

産学連携により「未病の状態の可視化」を目指す

未病の状態は、本人が自覚できていないような体の不調も多く、的確にその状態を検査することは簡単ではありませんでしたが、当プロジェクトで連携するaiwell株式会社が開発した微量採血検査キットを利用することで、疲労・脱水・エネルギー・骨、糖代謝・血球・感染・脂質代謝・肝機能・腎機能など、一般の人間ドックにおける検査と同等の項目が自宅で簡単に検査できるようになりました。 また、同社の共同研究先である東京工業大学「未来型スポーツ・健康科学研究推進体」と連携し、血液から分離したタンパク質の状態を元に病気や怪我の予兆を捉える特許技術であるAIプロテオミクスの画像解析を用いることで、人間ドックでも確認が困難な症状の早期発見・早期対処の実現をも目指していきます。

ライフレコーディングによりえられる”納得感”

血液検査結果はそう頻繁にできるものではありません。そこで、日常使用するスマートフォンや、生活サイクルを捉えることができる各種センサーを活用して「ライフレコーディング」を行います。このデータが不調から改善に向かっていくための根拠(=エビデンス)となり、改善のために適したフィードバック情報・アドバイスが、システムからだけでなくご本人が相談したい相手からも提供される”納得感ある”仕組みを構築します。

健康増進のための多様な専門家アドバイス

医療機関での健康診断・診療や、通所介護のタイミングでの健康指導に加え、民間サービスを活用した日常サポートを行うことで個々人に寄り添った予防・健康寿命増進ケアの実現を目指します。将来的には蓄積データを解析し、AIによる日常の未病改善のためのアドバイス提供のサービス化を目指します。

地域内・家族内コミュニケーションの促進

ライフレコーディングデータを活用することで、ご家族や介護従事者との間で、ご本人の状態についての共通理解を醸成し、介護に向けての準備や、そうならないための予防措置(家族の支え・地域の支え)を円滑に進めることに貢献します。

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